インストールCD作成(FTP版 Turbolinux 7 Server)

ここではターボリナックスのFTPサーバーよりダウンロードしたファイルを基に、ターボリナックス7サーバー のインストールCDを作成します。
作成環境が、Windows環境とLinux環境で手順が異なります。

手順はこんな感じです。
  1. ダウンロード
  2. Windows環境でCDを作成する
  3. Linux環境でCDを作成する。
  1. ダウンロード
    まずは、TurboLinuxをダウンロード!
    TurboLinuxのFTPサイトで以下の(↓)ディレクトリ以下を全てをダウンロードします。
    ダウンロードには4時間程度掛かるので気長に待ちましょう!
    ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Server/7/install
    ftpツールを使う場合はanonymousでログインします。
    全部で700MB位。ADSL環境の人なら可能だね。
  2. Windows環境でCDを作成する
    CD-R2枚用意して下さい。
    今回の作業は全てc:\tempで行います。実施する環境が異なる場合は随時読み替えて実施して下さい。
    初めに、c:\tempディレクトリ以下に cdrom1, cdrom2ディレクトリを作成。
    cdrom1ディレクトリにはダウンロードした全てのファイルをコピーします。

    /turbo/RPMSディレクトリ以下のファイルをcompsファイルの定義に従い、CDの1枚目、2枚目に分割する必要があります。バッチファイルをおいておくので分割する際に使ってくださいな。
     ・分割用バッチファイル c:\temp\turbo\RPMSにコピーして実行して下さい。
       実行後に作成される"1枚目用\turbo\RPMS"ディレクトリのrpmファイルはc:\temp\cdrom1\turbo\RPMSへ
       "2枚目用\turbo\RPMS"ディレクトリのrpmファイルはc:\temp\cdrom2\turbo\RPMSへコピーします。


    ここまでで、2枚のCDイメージは次のようになります。
    1枚目のCD-Rイメージ(c:\temp\cdrom1)
        |-dosutils
        |-images
        |-packageslist
        |-turbo
            |-base
            |-RPMS

    2枚目のCD-Rイメージ(c:\temp\cdrom2)
      |-turbo
                |-base
            |-RPMS

    Windows環境でブータブルCDを作成するには、Windows版のmkisofsが必要です。
    mkisofs の日本語 (multi-byte NLS) 対応よりWindows 用バイナリーをダウンロードして下さい。
    ダウンロードしたファイルはc:\tempに解凍したと仮定して説明します。(C:\temp\cdrecord-1.9-Win32\mkisofs.exe)
    CD-Rの一枚目のisoイメージを作成します。
    C:\Documents and Settings\Administrator>cd \temp
    C:\temp>set PATH=%PATH%;C:\temp\cdrecord-1.9-Win32
    <--mkisofs.exeへのPATHを通します。
    C:\temp>mkisofs -V TLS7_1 -v -b images/boot.img -c boot.catalog -J -r -o cdrom1.iso /temp/cdrom1
    CD-Rの2枚目のisoイメージを作成します。
    C:\temp>mkisofs -V TLS7_2 -v -J -r -o cdrom2.iso /temp/cdrom2
    作成した2つのcdrom1.iso、cdrom2.isoは普段使っているライティングソフトを使うか、mkisofs.exeと一緒に入っているcdrecord.exeを使ってCD-Rに書き込みます。
    cdrecord.exeを使うと以下のようになります。
    この例では12倍速で書き込んでいます。デバイスを表す1,0,0は環境によって異なると思います。
    C:\temp>cdrecord -v speed=12 dev=1,0,0 cdrom1.iso
    C:\temp>cdrecord -v speed=12 dev=1,0,0 cdrom2.iso


    起動ディスクの作成
    これは、ブータブルCDを作成しない場合にのみ必要となります。
    詳しくはダウンロードしたファイルREADME.ja_JPを読むと分かるよ。
    1枚目のCD-ROMをセットしてコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。
    C:\>F: <- 僕の環境ではFドライブがCD-ROM!
    F:\>cd \dosutils
    F:\dosutils>rawrite
    Enter disk image source file name: ../images/boot.img ← ダウンロードしたファイルを指定
    Enter target diskette drive: a ← フロッピードライブを指定
    Please insert a formatted diskette into drive A: and press -ENTER- : エンターキーで起動ディスク作成開始
    よくみたらバッチファイル(boot.bat)もありました。これを実行すれば上の面倒な操作はいらないみたい。(^^;)

  3. Linux環境でCDを作成する
    以下の手順によりBootable CDを作成します。CD-Rは2枚必要です。
    まず、CDに焼き付けるイメージを格納するディレクトリを二つ作成します。
    [root /tmp]# mkdir -p /tmp/cdrom1 /tmp/cdrom2

    /tmp/cdrom1に 1.ダウンロードでダウンロードしたファイルすべてを配置します。

    turbo/baseディレクトリ以下にあるcomps, hdlist, hdlist.gzは、CD-ROMの1枚目、2枚目の両方で必要になるので、/tmp/cdrom1/turbo/base, /tmp/cdrom2/turbo/baseの2カ所へコピーします。
    [root /tmp]# mkdir -p /tmp/cdrom2/turbo/RPMS /tmp/cdrom2/turbo/base
    [
    root /tmp]# cd /tmp/cdrom1/turbo/base/
    [root base]# cp -a comps hdlist hdlist.gz /tmp/cdrom2/turbo/base/.
    [root base]# cd /tmp

    genhdlistにて2枚目のCD-Rに焼くパッケージを/tmp/cdrom1/turbo/RPMSから/tmp/cdrom2/turbo/RPMSディレクトリへ移動します。既に分割バッチファイルなどを使って作業が済んでいる場合はこの作業は不要です。
      (あらかじめ、移動するパッケージファイルが分かっていればgendhlistを使わなくても可能です。)
    genhdlistを使うには、zabom-develのインストールが必要です。
    [root /tmp]# genhdlist
     @  Install treeを押下し、/tmp/cdrom1/turboを入力しOKボタンを押下。
     A  Create cdromを選択し、OKボタンを押下。
     B  移動先パスとして、/tmp/cdrom2/turboを入力し、OKボタンを押下。
     C  ファイル移動の確認では、Continueボタンを押下し続行する。

    ここまでで、CD-ROMディレクトリの内容は以下の通りになっているはずです。
    1枚目(/tmp/cdrom1)
      |-dosutils     ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-images           ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-packageslist  ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
       |-turbo
        |-base      ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
        |-RPMS    ・・・  FTPサイトよりダウンロードした内容を配置。(genhdlistにより一部は/tmp/cdrom2/turbo/RPMSへ移動しています。)

    2枚目(/tmp/cdrom2)
      |-turbo
        |-base      ・・・ comps, hdlist, hdlist.gzの3ファイル。
        |-RPMS    ・・・  genhdlistにより移動されたファイルが存在します。

    CD-Rの一枚目のisoイメージを作成します。
    [root /tmp]# mkisofs -V TLS7_1 -v -b images/boot.img -c boot.catalog -J -r -o cdrom1.iso /tmp/cdrom1
    参考までに、パラメータの説明です。
    -V ボリュームID。WindowsでCD-ROMの名前として表示されます。(省略可)
    -b ブートイメージを指定します。 (ブータブルCDでは省略不可)
    -c 出力されるブートカタログファイル名を指定します。(ブータブルCDでは省略不可)
    -J Joriet準拠
    -o  出力ファイル名 
    また、よくある過ちとして、以下の様なメッセージが表示される場合があります。
    [root /tmp]# mkisofs -V TLS7_1 -v -b /tmp/cdrom1/images/boot.img -c boot.catalog -J -r -o cdrom1.iso /tmp/cdrom1
    mkisofs: Uh oh, I cant find the boot image '/tmp/cdrom1/images/boot.img' !
    これは、ブートイメージの指定方法に誤りがあります。-bで示すファイルは作成イメージ(ここでは/tmp/cdrom1)以下に存在する必要があり、 cdromイメージの相対パスで指定します。言い換えれば、/tmp/cdrom1ディレクトリ以下のどのファイルがbootイメージかを、 /tmp/cdrom1からの相対パスで指定します。

    CD-Rの2枚目のisoイメージを作成します。
    [root /tmp]# mkisofs -V TLS7_2 -v -J -r -o cdrom2.iso /tmp/cdrom2

    あとはCD-Rに焼くだけです。cdrecordコマンドや普段使用しているライティングソフトで書き込んでください。
これでインストールの準備は完了です。
次は実際にインストールします!

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