Turbolinux 10 Desktop(FTP版) インストールCD作成

本ページはTurbolinuxのFTPサーバーよりダウンロードしたファイルを基にターボリナックス 10 Desktopインストール用CDを作成する事を目的としています。
おそらく、"Turbolinux F..."や"TurboHome"、"Turbolinux Server 10"でも大丈夫だと思う...。

ダウンロードするものは、Turbolinux 10 Desktopのパッケージファイル一式と、”Turbolinux 10 Desktopトライアル版”をダウンロードします。
トライアル版はインストーラとブートイメージの取得の為に利用します。ただし、トライアル版のインストーラーを使用するとrpmパッケージがインストールされないといった問題もありますが、インストール中に別途インストールする事で対応できるので安心して下さい。(詳しくはTurbolinux 10 Desktop(FTP版)インストール編参照)
また、問題も結構ありましたが、Turbolinux8Workstationのインストーラーを使用する方法もあります。(インストールCD作成参照)


今回の手順はこんな感じです。
  1. ダウンロード
  2. 分割作業
  3. 起動ディスク作成
  4. Linux環境でのブータブルCD作成(isoファイル作成)
  5. Windows環境でのブータブルCD作成(isoファイル作成)
  6. 準備したファイル
  1. ダウンロード
    まずは、Turbolinux 10 Desktopをダウンロード!
    TurboLinuxのFTPサイトで以下の(↓)ディレクトリ以下を全てをダウンロードします。
    ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Desktop/10/install
    Desktopではなく、Turbolinux F...やTurboHome、Serverの場合は以下のディレクトリ以下をダウンロードします。
    Turbolinux F... : ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/F.../10/install
    TurboHome    : ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Home/1/install
    Turbolinux Server 10 : ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Server/10/install
    ftpツールを使う場合はanonymousでログインします。
    全部で1000Mバイトほどあります。

    インストーラ取得の為に、Turbolinux 10 Desktopのトライアル版をダウンロードします、Turbolinux10Serverの場合はそのトライアル版を使います。
    https://service.turbolinux.co.jp/tech/form/download_10d-trial.php  <-- Desktop
    https://service.turbolinux.co.jp/tech/form/download_tl10s.php   <-- Server
     
  2. 分割作業
    ダウンロードしたファイル群は 1,000Mバイトくらいあります。
    当然ながら、ダウンロードしたファイル群を2枚のCDに分けて焼く事になりますが、1枚目、2枚目にどのファイルを置くかは決められています。ほとんどの ファイルは1枚目に焼く事になり、2枚目のCDには/turbo/RPMSディレクトリ配下にある一部のファイルが焼かれます。

    /turbo/RPMSディレクトリ以下のファイルをcompsファイルの定義に従い、CDの1枚目、2枚目に分割します。 分割用バッチファイルを準備したファイルに置いておくので使って下さい。
    turbo/baseディレクトリ以下のcomps, hdlist.gzの2ファイルは1、2枚目両方の/turbo/baseディレクトリに必ず配置します。
    ※comps, hdlist.gzファイルは必ずFTPで取得したファイルを使ってください。

    ここで、トライアル版よりインストーラを取得します。
    ダウンロードしたファイルはzip圧縮されており、解凍するとisoファイル形式になっています。
    Linux環境でisoファイルよりファイルを取り出すには以下の手順で行います。
    [root tmp]# unzip 10D-trial.zip  zipファイルの解凍
    [root tmp]# mkdir cd-image      
    マウント用ディレクトリ作成
    [root tmp]# mount -o loop 10D-trial.iso cd-image  
    isoファイルをループバックマウントする。
    この状態で、cd-imageディレクトリ以下にisoイメージが展開されているので/turbo/base/stage2.imgファイルを取り出します。
    Windows環境でisoファイル形式の中身を抜き出すにはDAEMON TOOLSが利用出来ると以前教えて頂きました(稲村さん情報)。私は確認してませんが、詳しくはhttp: //www.hinocatv.ne.jp/~s_h_r/pc/daemon.htmで紹介されています。
    また、無駄になってしまうけど、一度CD-Rに焼いて取り出すのも一つの手かも(^^;)

    2枚のCDイメージは次のようになります。
    1枚目
      |-dosutils     ・・・ トライアル版より取得
      |-images           ・・・ トライアル版より取得
      |-isolinux          ・・・ トライアル版より取得(ブータブルCDを作成するには必須です。)
      |-LICENSE     ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-turbo
        |-base      ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容+トライアル版より取得したstage2.imgを配置します。
        |-RPMS    ・・・  分割用バッチファイルで分割した1枚目用のパッケージファイルのみを配置します。
     
    2枚目
      |-turbo
        |-base      ・・・ comps, hdlist.gzの2ファイル。
        |-RPMS    ・・・  分割用バッチファイルで分割した2枚目用のパッケージファイルのみを配置します。
     
     
  3. 起動ディスクの作成
    ブータブルCDを利用する場合には、この作業は不要です。読み飛ばしてください。

    インストール用の起動ディスクを作成します。
    フロッピーディスクは2枚必要です。1枚目がカーネル用で、2枚目がinitrdを格納する為のものです。
    フロッピーの作成は、CD-Rの一枚目に収録したdosutilsディレクトリ以下にあるboot.bat(起動ディスク)とnormal.bat(モジュールディスク)を実行(ダブルクリック)します。

    ”2.CC-Rに焼く”で作成した1枚目のCD-Rと、この章で作成したFD(起動ディスク)を挿入してPCを起動する事でターボリナックスのインストーラーが起動します。
  4. ブータブルCDの作成(Linux環境)
    以下の手順によりBootable CDを作成します。CD-Rは2枚必要です。
    まず、CDに焼き付けるイメージを格納するディレクトリを二つ作成します。
    [root /tmp]# mkdir -p /tmp/cdrom1 /tmp/cdrom2

    /tmp/cdrom1に 1.ダウンロードでダウンロードしたファイルすべてを配置します。
    トライアル版より取得したisolinux,images,dosutilsディレクトリ及び、turbo/base/stage2.imgファイルを/tmp/cdrom1以下の同じ場所へ配置します。
    [root /tmp]# cp -a /tmp/cd-image/turbo/base/stage2.img   /tmp/cdrom1/turbo/base/.
    [root /tmp]# cp -a /tmp/cd-image/isolinux   /tmp/cdrom1/.

    [root /tmp]# cp -a /tmp/cd-image/images   /tmp/cdrom1/.
    [root /tmp]# cp -a /tmp/cd-image/dosutils   /tmp/cdrom1/.

    /tmp/cdrom2にturbo/base,turbo/RPMSディレクトリを作成します。
    [root /tmp]# mkdir -p /tmp/cdrom2/turbo/RPMS /tmp/cdrom2/turbo/base

    turbo/baseディレクトリ以下にあるcomps, hdlist.gzは、CD-ROMの1枚目、2枚目の両方で必要になるので、/tmp/cdrom1/turbo/base, /tmp/cdrom2/turbo/baseの2カ所へコピーします。
    [root /tmp]# cd /tmp/cdrom1/turbo/base/
    [root base]# cp -a comps hdlist.gz /tmp/cdrom2/turbo/base/.
    [root base]# cd /tmp


    genhdlistにて2枚目のCD-Rに焼くパッケージを/tmp/cdrom1/turbo/RPMSから/tmp/cdrom2/turbo/RPMSディレクトリへ移動します。既に分割バッチファイルなどを使って作業が済んでいる場合はこの作業は不要です。
      (あらかじめ、移動するパッケージファイルが分かっていればgendhlistを使わなくても可能です。)
    genhdlistを使うには、zabom-develのインストールが必要です。
    [root /tmp]# genhdlist
     @  Install treeを押下し、/tmp/cdrom1/turboを入力しOKボタンを押下。
     A  Create cdromを選択し、OKボタンを押下。
     B  移動先パスとして、/tmp/cdrom2/turboを入力し、OKボタンを押下。
     C  ファイル移動の確認では、Continueボタンを押下し続行する。

    ここまでで、CD-ROMディレクトリの内容は以下の通りになっているはずです。
    1枚目(/tmp/cdrom1)
      |-dosutils     ・・・ トライアル版より取得した内容もしくはFTPサイトよりダウンロードした内容どちらでも
      |-images           ・・・ トライアル版より取得
      |-isolinux          ・・・ トライアル版より取得
      |-LICENSE     ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
       |-turbo
        |-base      ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容+トライアル版より取得したstage2.imgを配置します。
        |-RPMS    ・・・  FTPサイトよりダウンロードした内容を配置。(genhdlistにより一部は/tmp/cdrom2/turbo/RPMSへ移動しています。)

    2枚目(/tmp/cdrom2)
      |-turbo
        |-base      ・・・ comps, hdlist.gzの2ファイル。
        |-RPMS    ・・・  genhdlistにより移動されたファイルが存在します。


    CD-Rの一枚目のisoイメージを作成します。
    [root /tmp]# mkisofs -V TL10_1OF2 -v -b isolinux/isolinux.bin -c isolinux/boot.cat -J -r -o cdrom1.iso -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table /tmp/cdrom1
    参考までに、パラメータの説明です。
    -V ボリュームID。WindowsでCD-ROMの名前として表示されます。(省略可)
    -b ブートイメージを指定します。 (ブータブルCDでは省略不可)
    -c 出力されるブートカタログファイル名を指定します。(ブータブルCDでは省略不可)
    -J Joriet準拠 ()
    -o  出力ファイル名 

    CD-Rの2枚目のisoイメージを作成します。
    [root /tmp]# mkisofs -V TL10_2OF2 -v -J -r -o cdrom2.iso /tmp/cdrom2

    あとはCD-Rに焼くだけです。普段使用しているライティングソフトで書き込んでください。
  5. ブータブルCDの作成(Window環境)
    今回の作業は全てc:\tempで行います。実施する環境が異なる場合は随時読み替えて実施して下さい。
    Windows環境でブータブルCDを作成するには、Windows版のmkisofsが必要です。mkisofs の日本語 (multi-byte NLS) 対応よりWindows 用バイナリーをダウンロードして下さい。ダウンロードしたファイルはc:\temp以下に解凍したと仮定して説明します。(大高さんより、Winsows環境でもmkisofsがある事を教えて頂きました。ありがとうございます。)
    1枚目のイメージをc:\temp\cdrom1ディレクトリ以下に配置し、2枚目のイメージをc:\temp\cdrom2に配置します。
    CD-Rの一枚目のisoイメージを作成します。
    C:\Documents and Settings\Administrator>cd \temp
    C:\temp>set PATH=%PATH%;C:\temp\cdrecord-1.9-Win32
    <--mkisofs.exeへのPATHを通します。
    C:\temp>mkisofs -V TL10_1OF2 -v -b isolinux/isolinux.bin -c isolinux/boot.cat -T -J -r -o cdrom1.iso -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table cdrom1
    CD-Rの2枚目のisoイメージを作成します。
    C:\temp>mkisofs -V TL10_2OF2 -v -T -J -r -o cdrom2.iso cdrom2
    作成した2つのcdrom1.iso、cdrom2.isoは普段使っているライティングソフトを使うか、mkisofs.exeと一緒に入っているcdrecord.exeを使ってCD-Rに書き込みます。
    cdrecord.exeを使うと以下のようになります。
    この例では12倍速で書き込んでいます。デバイスを表す1,0,0は環境によって異なると思います。
    C:\temp>cdrecord -v speed=12 dev=1,0,0 cdrom1.iso
    C:\temp>cdrecord -v speed=12 dev=1,0,0 cdrom2.iso

     
  6. 準備したファイル
    分割用バッチファイル(Turbolinux 10 Desktop)
    分割用バッチファイル(Turbolinux f...)
    分割用バッチファイル(TurboHome)
    分割用バッチファイル(Turbolinux 10 Server)
    1枚目、2枚目のCD-Rに焼くパッケージを分けます。本バッチファイルを/turbo/RPMSディレクトリにコピーし、実行すると1枚目用、2枚目用ディレクトリが作成されそれぞれにファイルが移動されます。CD-Rに焼く際には対象のディレクトリにあるパッケージファイルのみを/turbo/RPMSに移動してください。


これでインストールの準備は完了です。
次は実際にインストールします!
今回の方法で作成したインストールCDでインストールする場合はTurbolinux 10 Desktopのインストール の手順に従ってください。

お問い合わせはwebmaster@ryouto.jpまで。
Copyright (C)2003 ryouto.jp. All Rights Reserved.